○○を使わない140字小説お題


 34.「嵐」 


激しい風が大木を揺らし雨が大地を叩きつける。
森の中、突然の豪雨に慌てて小屋に逃げ込んだ。
その時、雷光が同行者の姿を照らし出す。

濡れたシャツ。
濡れた身体。
奇妙な既視感。

成人した甥の姿態に息を飲んだ。胸に甘美な熱風が渦巻く。
罪を、禁忌を、私は繰り返すのか。
神のいかずちが落とされても。


NAOさんは「嵐」をテーマに(しかしその語を使わずに)140字SSを書いてみましょう http://shindanmaker.com/430183
「Knowing」のデジャヴ。外の嵐と内なる嵐。
[2014年 9月 16日]

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