○○を使わない140字小説お題


 115.「森」 


下草をかき分け緑の奥へと進む。
梢では鳥が鳴き、小川は陽に煌めく。

今年の夏も俺はこの地に帰ってきた。
一本のブナの巨木の前に立つ。

『帰ってきたの?ハリー』
「そうだよ、ただいま」
幹に額を預け目を閉じると、風が吹き木葉がザワザワと歌いだした。

此処は聖域。何百年も続く緑萌える命のふるさと。


NAOさんは「森」をテーマに(しかしその語を使わずに)140字SSを書いてみましょう http://shindanmaker.com/430183
ハリーが愛した彼の森。神聖なる彼のサンクチュアリ。
[2015年 3月 2日]

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