The fire within the snow
(3)




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3、試み

 いつの間にか、眠っていたらしかった。
 何か金属製のものが床に叩きつけられる、盛大な騒音に無理やり眠りから引きずり出された。
 何事かと、慌てて部屋を出て音のした食堂に向かうと、キッチンの中には、てっきり出て行ったものと思い込んでいたルカがいた。しかも、辺りには戸棚にしまった食器やフライパンなどが散らばり、コンロの周りは焦げ臭い匂いがひどく、吹き出た湯で水浸しになっていた。
「な――何を、してるんですか……」
声を掛けるとルカは振り向いて、別段昨日と変わらない様子で、こともなげに答えた。
「見ればわかんだろ。朝メシ準備してやろうと思って」
「そうじゃありません! 昨日出て行けと言ったのに、何故まだいるんですか!」
「は? 本気だったのか?」
昨夜の自省を思い出して、思わず自分の軽率な発言を恥じた。しかし、ルカが言ったのはそういう意味ではなかったようだ。
「あんたまだ、オレの銃持ったままだろうが。出て行こうにもいけねえっつーの」
「あ……ああ、そう言えば」
「大体まだまだほとぼりなんて冷めそうにもねぇし」
とこれはひとりごちるように呟いて、ふいとその瞳が遠くを見た。私は彼の視線の先にあるものより、とにかくキッチンの中の惨状に気をとられていた。
「ですが、この有り様は、一体……」
「あ? 大丈夫大丈夫。あとでちゃんと全部かたづけっからよ。心配すんな」
と言いながら、ルカは満面の無邪気な笑顔を浮かべて見せた。
 私はルカの楽天的なその笑顔に怒りを覚えたが、それをぐっと堪え、気を取り直すためにはーっと、長いため息を吐いた。
――神よ。こんなやっかいな試練を私に与えたこと、恨みます。
 目を閉じてそう神に恨み言を吐いたところで、腹が据わった気がした。
「ルカ。いくつか言っておかなければならないことがあります」
「何だよ先生。改まって」
「ひとつは、私の寝室への出入りを禁じます」
すぐに何か言おうとしたルカを遮って、私は続けた。
「もうひとつは、朝と夜の教会内の掃除。食事の前のお祈りをあなたも一緒にすること。それから」
私はあたりの様子を悲惨な思いで見回した。
「キッチンへの立ち入りも厳禁! いいですね! 分かったら、向こうで大人しくテーブルに着いていなさい!」
私が怒鳴っても、ルカは萎れた様子ひとつ見せず、怒りもせず、手をひらひらと私をいなすように振って見せた。
「ハイハイ、分かった。分かったから、そんな怒るなよ」
そしてさりげなく私に近寄ってくると、腕を広げてみせたので、私はそれをよけてルカを睨んだ。
「それから、私に不浄なことを言ったり、したりしたら、罰を与えますからね」
「へえ」
ルカは、何故かうれしそうににやにや笑っていた。
「追い出す、じゃあないんだな」
昨日の私の言葉を揶揄するかのようなルカの言い方に思わずまた「かちん」と来た。
「当然です。あなたを受け入れたものの責任として、あなたにはここで心身とも浄めてもらいます」
「――いいね先生。あんたは本当に、最高だよ」
ルカは顔を近づけて甘い柔らかい声でそう囁いた。それから顔を逸らしながら、私は釘を刺した。
「今のも減点ですよ」
「ハイハイ。じゃ退散するよ。今はな」
 やっとルカはキッチンから出て行ってくれたが、これからフランシスがやってくるまでにそこを片付けなければならないことを考えると、さすがに頭痛がした。

 いつも通り、8時ぴったりに教会にやってきたフランシスは、挨拶をすませると書斎の自分のデスクに座り、書籍を開いた。私は茶だけ彼に出してから、自分もまたデスクで文字を追うことに集中した。
 聖書の解釈や問答の解を求めることは、聖職者の仕事のうちで重大な勤めのひとつだった。日々移り変わる世相には、二千年の昔に編まれた聖書そのままでは対応出来ないことも多い。聖書の言葉を誤って消化してしまえば、それは無意味な、或いはもっと悪いものとして働きかけてしまう。
 様々な神学の論文や書物を照らし合わせながら、聖書に記された神の言葉の真意を追い求め、自らのうちにそれを結実させるための作業。それは、思わぬトラブルにかき乱された心を鎮めてくれた。
 実を言うなら、同じ書斎に居るのだから、フランシスと問答を重ね、切磋琢磨出来るような間柄でありたいと常々思っていた。だが、彼と私では微妙に立っている場所が違うと思えて、いつもただひたすら、答えを書物の中に探すことになった。
「どうかされましたか」
 その日も黙々と作業を続けていたのだが、思いがけず彼が声をかけてきたので、私は少し驚いた。
 顔を上げてみれば、フランシス牧師の表情はやはりいつもと変わらず、眼鏡の向こうからは理知的で冷たい光が覗いていた。
「――すみません。何か、おかしなところがありましたか?」
「いえ。何でもないなら構わないのですが」
「……はあ」
しばらくの間、フランシス牧師の視線は言葉を探すように空に投げかけられていたが、やがて何かを諦めるように、また文字の上に焦点を戻してしまった。
 変わった人だと思った。もっとも聖職者には珍しくないタイプなのかもしれないが、数年同じこの教会で働き続けているにも関わらず、未だにこの人のことがよく分からなかった。ただ、以前居たという教会で、乞食と大立ち回りを演じたという噂のイメージばかりが強く、謹厳なのだろう、とあまり自信もなく思っていた。

 フランシス牧師と昼食を共にしたとき、朝食の際の、ルカのつたない祈りを思い出して、思わずおかしくなった。幸い、フランシス牧師はそれに気付かずにいてくれたようだった。
 午後からは事務のふたりがやってきた。
「先生、おはようございます」
「おはようございます。カミーユ君」
「言われてたもの、買ってきましたよ。それにしても、大掃除なら私たちも手伝いますのに」
彼には、聖堂の大掃除を始めてしまい手が離せない、といって食材の調達をお願いしてあった。それを受け取りながら私は不自然にならないように返した。
「いえいえ。あなた達もおうちの方が忙しい時期でしょうし。ここに住んでいるのですから、このくらいのことはやりますよ」
その日やって来たカミーユとドミニク、そしてその日は休みだったが、もうひとりのルイという青年たちは、教会の事務を担当してくれている、教会従事者だった。
 フランシス牧師と二人、カミーユやドミニクと相談しながら、信徒の中からその日訪問するべき人たちを決めた。私やフランシス牧師が病床にあるものや困窮して助けがいる人たちを訪ねている間、ふたりは膨大な数の信徒の情報を、整理するのが仕事のひとつだった。
 余命幾ばくもない者や、何がしかに悩む人々のもとを訪れ、出来るならば助言をし、彼らの苦しみが少しでも癒されるように祈る。私には、現実の苦痛に襲われている彼らに対し、出来ることの少なさを思わされる、とても重大な仕事だった。
 特に、その頃頻繁に訪れていた者の中に、アニーという名の幼い少女がいた。心臓の病気を持っている彼女は滅多に自分の足で歩くことも出来なかったが、青白いながらも利発な目を持った彼女の笑顔は、私を度々勇気付けてくれた。
 その日も、病室を訪れるとまず、彼女の笑顔が私を出迎えてくれた。
「こんにちは、アニー。調子はどうですか?」
「先生、いつも来てくれてありがとう。でもね、私のことはいいのよ」
それが、彼女の口癖だった。
「なぜですか?」
「私なんかより、ママのところへ行ってあげて。私のことを心配しすぎて、私よりずっと具合悪そうにしているんだから」
いつも、不機嫌そうに彼女は言った。彼女の両親は、彼女の治療費のために昼も夜もなく働いており、面会に来るのも月に一度程度でやっとだった。そういった事情を彼女がどこまで知っているのかは分からなかったが、少なくとも、何か察するところはあったのだろう。
「きっとお母様は、あなたよりずっと、あなたの病気を恐れているのですね」
「ええ。きっと、そうなんです。だから、先生」
「でもアニー。あなたのお母様のところへ伺うと、今度はこう言われてしまうのです。『アニーのところへ行ってあげてください。私なんて、全然大丈夫なんですから』と」
私が嘘偽りなくそのことを告げると、アニーは頬を膨らませて、尚いっそう不機嫌になった。
「ママは分かっていないんです。あの人が大変そうにしていることが、何よりずっと、私の気持ちを暗くさせるのに」
「ねえ、アニー。あなたたちは、とてもよい親子ですね」
「先生まで、私を子供扱いするのね」
彼女の辛口に苦笑させられるのはいつものことだったが、不思議と胸が暖かくなるのが不思議だった。きっと、病にも雪と同じ効果があるのだ、とそう思いついた。命の温もりを思わせるが、同時にそれは命を消してゆく。
 すっかりへそを曲げてしまった彼女のために、私は聖書を開いた。
「さあ。どうか私を許してくださいアニー。いつものように、あなたの好きな一節を読みますから」
ふてくされながらも、アニーは答えた。
「ゲッセマネのお祈りがいいわ」
言われたとおりに、その部分を朗読した。それは、ユダの裏切りを受けて兵に捕らえられる直前、キリストが、この苦い杯を取り除いて欲しいと、神に訴えるシーンだった。食い入るように見つめてくるアニーの瞳は、やがて熱っぽく光を帯びてきた。
「やっぱり、先生の声が素敵。ありがとう」
照れくさく思いながら、私を見つめるアニーに私も微笑み返した。
「少しは役に立てましたか」
「ええ。とっても。――きっとまた、会いましょうね」
 別れ際の彼女の言葉が私の内にいつも重く響いていた。「きっと」と彼女はいうのだ。もしかしたらそのときは今後一切訪れないかもしれないという、彼女の心の叫び。それに対し、ただ私はこう祈るしかなかった。
「アーメン」
「アーメン、先生。クリスマスも雪が降るといいわね」
 私は医者ではない。だから聖職者としてその仕事を全うするしかない。けれど、時折その仕事の虚しさに襲われるのだ。祈りで救えるものなどこの世にひとつとしてあるだろうか。昔の自分は、そんなことでは救われなどしなかった、と。

 その日の訪問先はアニーのいる病院が最後だったが、教会に帰る前に少し寄り道をした。向かった場所は過去の自分が記憶されている場。その記憶が風化することは決してないだろう。私が生きている限り、その記憶を消し去ってしまいなどしない。出来ない。忘れてはいけないことなのだ。
 そして疑わずに信じるのだ。消えかけた自分の命を再び灯してくれた人の手を。

 教会で一度フランシスと合流し、共に事務へ報告を済ませてから解散になった。三人が帰り、夕食の支度を始めたところで、どこからともなくルカが現れた。
「よお。今日もお疲れだな、先生」
「ああ、ルカ。夕食前に聖堂の掃除の続きを。一時間後に食事にしましょう」
間を置かず私が言うと、ルカは顔に明らかに不服な表情を浮かべて見せた。
「ちぇっ。ハイハイ」
そのまま行こうとしたルカに、私は言おうとしていたことを思い出し、声をかけた。
「ルカ。その前に、少しだけ話を」
「あ?何だよ。まだ何かあんのか?」
うんざりしたようなルカの前に立って、私より少しだけ背の高い彼を、私は見上げた。
「私に出来ることがあるかは分かりませんが……。あなたが今何か困っていることがあって、もし私にそれを話してくださる気があるのなら、出来る限りのことはしたいと思っているのです。ですから……」
「それは、牧師として言ってるのかい。先生」
「はい。もちろん」
「ふーん」
ルカは顔を寄せてきて、まるで感情を探るように、私の目の中を覗き込んだ。
「なんです?」
「牧師としてのあんたに、どうこう出来る問題じゃねえけど、男としてのあんたになら、出来ることがあるぜ?」
「……ルカ」
「わーってるよ。真面目に掃除してきまーす」
そう言って聖堂へ向かうルカの後姿を眺めながら、かすかに罪悪感に胸が痛んだ。罪悪感、という名前が、正しいのかどうかも分からなかった。

「底なし沼ってあるだろ」
夕食を食べ終えたところで、ルカが不意に口にした。いつものように、笑みを顔に張り付かせながら、そのくせ理性的な抑揚で、彼はしゃべった。
「ええ、分かります」
「あれって、もがけばもがくほど早く沈んで、もがかなけりゃ早さは遅くなる。でも、結局そっからは抜け出せねえんだよ。早いか、遅いかってだけで。で、その底なし沼の真っ只中に産み落とされる野郎もいるわけさ」
「……」
「あんたには何も出来ねえよ」
私は、少し考えてから、口を開いた。
「そうでしょうか。ひとりでは、確かに無理かもしれませんが、外から助ける手があれば、沼から抜けることも可能でしょう」
ルカの目は、探るように、まっすぐに私を見据えていた。
「あんたにそれが出来るって?」
「そこまで驕ってはいません。ですが結果がどうであれ、私は……ルカ。今あなたの力になりたいと、そう思っているんですよ」
不意に、ルカの目が細められた。
「オレが、沼の中から出たいなんざ、これっぽっちも思ってなかったとしてもかい?」
ルカがおもむろに席を立った。そして机を回り込み、私の背後に立って、腕を回そうとしてきた。私も椅子を立ち、それを退けた。
「ルカ」
振り向くと、すぐ間近にルカの顔があった。その手が私の腕を掴んだ。咄嗟に抵抗しようと身体が動きかけたが、それをすんでのところで自制した。ルカの手が私の顎を掴み、無理やり口付けて来た。
 私はそれを振り払わなかった。
「――大人しいじゃん」
「こんなことでは、あなたは救われない」
「ほんのちょっとは、忘れられるさ。それで、充分なんだよ」
 ルカを警戒しながらも、どこか愛しいと思い始めている自分がいた。その自分が、その言葉に流されそうになった。一時でもいいから今すぐ味わえる「救い」を、彼は必要としていた。じっと時が過ぎ去るのを待ち、それとともにゆっくりと心が穏やかになっていくことなど、彼には信じることが出来ない、そんなことも分かっていた。私も彼を救い出せる自信が確固としてあるわけではなかった。
 だから、それでもいいのではないかと、私は思った。今ルカにこの身体を投げ出してやれば、その間だけはルカの心が休まるというのなら。
『ジャン。遠くの光を見つめていなさい』
 そのとき、恩師の声が脳裏に響いた。
「ルカ……。止めてください。私まで、沼に引きずり込もうというのですか」
「そうさ。多分、そうなんだよ」
「ルカ」
私の顎を掴んでいたルカの手を、私は握った。ルカは面白そうに私を見つめていた。
「その気になったかい?」
「ルカ。遠くの光を、見つめてみなさい。心の目で、見えてくるまで祈りなさい。そして見えたなら、決して見失わないように、常にその光を心で追っているのです」
「――説教は、ごめんだ」
「どうしても私を犯したいというなら、それでも構いません。ですがその前に、瞼を閉じて……」
ルカは呆れたように私を見ていた。そのルカの気持ちも私にはよく分かった。だからこそ、彼が私の言葉を受け入れてくれるのを、じっと黙って待った。
「チッ、分かったよ」
ルカは私のとなりの椅子にどっかりと腰を下ろして瞼を閉じた。私は彼の瞼の上に手を伏せてやった。
「ルカ。お祈りを唱えて」
「もう頭ん中で言ってるよ」
「――何か、見えるものは?」
彼の手が、私の手を掴んだ。そして開いた瞼の奥にあった、アイスブルーの瞳で、私を見た。
「アンタが見える。ジャン先生」
その声は、とても静かに私の耳に響いた。
「ルカ……」
ルカは立ち上がって、私の上に覆いかぶさるようにしてキスをしてきた。舌を入れようとしてくる彼を、私は今度は、素直に受け入れた。
 自分は諦めたのだろうかと、そう思った。久しく感じたことのなかった人肌の感触に、私はただ身を委ねた。服の上からまさぐるだけだった彼の手が、私のシャツを無理やり開き、ボタンが弾けとんだ。
 ルカの動きが止まった。その視線が、私の右胸の上に注がれていた。
「驚きましたか」
「……撃たれた、んだな?」
私の右胸の上、鎖骨の下辺りには、星のような傷跡が二三、残っていた。それから、その傷跡で潰れ、引きつれたタトゥーの痕も。ルカがそのタトゥーにも気が付いたかどうかは、分からなかったが。
「こんな私でも、いいんですか、ルカ」
ルカは、その傷跡を舌でぺろりと舐めてみせた。
「一層燃えるね。ジャン……ッ」
 教会の敷地で、背徳的なことを行っているというのに、何故か私の心は安らぎに満ちていた。ルカが私の身体を嬲る、舐める、甘がみする。その度に、過去の自分と今の自分との断絶が、埋められていくように思った。
「ああっ、ルカ、ルカ……」
もう何度目か分からないディープキスに息が詰まった。私の身体を散々欲情させると、ルカはテーブルに腰を預けて、開いた両足の間に私を招いた。
「あんたも舐めろよ」
自分で既に立ち上がりかけたものを手で示して、高圧的にルカは私にそう言った。私はまるで犬のように、彼の言葉に素直に従い、その中心へ舌を伸ばした。はじめて味わったその雄臭いにおいに躊躇したが、ルカの手に頭を押さえつけられてしまい、逃げることは出来なかった。
「……ッ。ルカ、どうか……」
「オレは、あんたらの神様と違って許したりしないぜ。犯すなら犯せと、あんたが言ったんだ。ちゃんと咥えろよ」
「んっ、ぅ、んん!」
「いい子だ先生。アンタが好きだよ、たまらねぇくらい」
ルカの足が伸びて、私の中心ではしたなくそそり立ったものを弄った。思わず身体を震わせながら、私は彼のものを口に頬張ることに必死だった。
――なんということを、しているのだろう。
そう思うのに、思えば思うほど身体が熱を帯びていく。ルカに教えられるとおりに、先を舐め、舌で裏の筋を辿り、擦りあげるように口を動かす。
「興奮するだろ、先生。アンタもちゃんと勃ってるじゃねえか」
「んっ、ふ、ぅう……」
「イイぜ、ジャン。アンタがほんとに……ッ」
「ん、んん」
ルカの精液を口に受けて、私は思わずむせていた。飲み込みきれないものがぱたぱたと食堂の床に落ちた。
「ゲホッ、ゲホ……」
その背後から、ルカが腕を伸ばしてきて、服をはだけた私の身体を抱きしめた。頭を振り向かせられて、そこにあったルカの唇で、口をふさがれた。その手が、私の中心に伸びていった。
「あっ、ルカ……ッ!」
「アンタもいかせてやる。気持ちよくしてやるから、安心しろよ」
 彼の手に、私は呆気なく吐精させられてしまった。荒くなった息を整える間、ルカはずっと、私の身体を抱きしめていた。





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